そもそも会社案内は
必要か?
相手企業への関心が高まっていない状態で、商談の際にもらった会社案内は、たいていゴミ箱行きです。
そもそも、知りたい情報はコーポレートサイトに訪問すれば手に入るし、なによりも印刷物は保管も面倒。
そのため、捨てられることを前提に、PPTで内製化した会社案内を配布する企業も増えています。
商品カタログ/パンフレット、ダイレクトメール、ニュースレター/広報誌などは売上に直結しますが、いくら立派な会社案内を印刷したとしても、お客様にとっては大きな意味を持ちません。
環境への配慮からも、できるだけ印刷物を発行しないことは、悪くない選択肢だと思います。
目的は情報提供ではなく、
価値を感じさせること
では、会社案内を発行するなら、どんなものをつくれば良いのでしょうか?
企画のポイントとして、①読者ターゲット ②利用シーンと目的 ③求める感情の変化 があります。
新規のお客様(見込客)を読者ターゲットとする場合、展示会やセミナーで無作為に配布する、資料請求時に郵送する、初回の面会時に手渡しする、などの利用シーンが想定できます。
ここでは、興味・関心をもってもらうことが目的であり、「もう一度会ってみたい」という感情の変化を期待します。
就職希望者を読者ターゲットにするなら、企業の就職課やゼミに置いてもらう、エントリー者に送付する、会社説明会や面接のときに手渡しする、などの利用シーンがあります。
このケースでは「もっと会社のことが知りたい」という感情を喚起し、他の就職希望先や内定先企業よりも入社へのモチベーションを高めてもらうという目的があります。
ここで大切なのは、「情報」では「価値」を感じさせることができない、ということ。
たとえば、創業1970年というのは事実であり「情報」でしかないですが、創業から50年以上つづけてきた背景や理由、成功・失敗の具体的なエピソードに言及できれば、ひとつのストーリーとして読者に「価値」を感じさせることができます。
つまり、読者の左脳(論理)ではなく、右脳(感情)に訴えること。
そのため、価値を訴求する会社案内は、「コンセプトブック」とも呼ばれています。
コンセプトブックの作成には、経営者ほかキーパーソンへのヒアリング、社史や中計などの読み込みが必須。
手間と時間はかかりますが、企業ブランドを伝える一冊は十分な利用価値があります。
まずは資料請求
冊子のみどころ
デジタルメディアが隆盛のなか
印刷物のあり方がよくわかる!
デジタルとアナログ、つまりWebサイトと印刷物のすみわけは意外にむずかしいもの。会社案内ほかパンフレットを新たに制作する際、成果につながる考え方、ページ構成のノウハウなどを披露しています。
コンテンツ
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はじめに
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第1章
販促6つの基本 編
- ①マーケティングとセールス
- ②商品スペックと顧客メリット
- ③お客様が知りたい2大コンテンツ
- ④ウェブサイトはデジタル時代の「受け皿」
- ⑤PULL型とPUSH型のちがい
- ⑥B2Bの特徴と攻略法
- 26
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第2章
戦略「販促の設計図」 編
事業活動を再定義する
基本的な考え方
商品/顧客を決める
「販促の設計図」をつくる
営業活動の流れ
顧客接点の手段
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第3章
戦術「販促ツール」 編
ウェブと印刷物
セールスコピーライティングの重要性
ウェブの販促ツール
コーポレートサイト① 基本知識と全体像
コーポレートサイト② 改訂のヒント
Webマーケティング
かみの販促ツール
会社案内/営業カタログ
ニュースレター/広報誌
ダイレクトメール(郵送DM)
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アドバンドとは