事業の理解をうながす統合報告書

あらゆるステークホルダに向けて
ビジュアルを活用し、訴求力の高い重要コンテンツに特化

1937年の創立以来、化粧品や食品、医薬品などの身近な製品から、エレクトロニクス関連、ロケット固体推進薬など、幅広い事業領域で国内外に素材を提供する化学メーカー、日油様。これまでに発行した統合報告書は、「B2Bの素材メーカーで、製品写真もなくわかりにくい」「文字が多く、読みこなすのが大変」という課題があったそうです。そんなとき、社内で回覧されたアドバンドの冊子を見て、お声かけいただきました。
日油様はもともと、本体冊子の「統合報告書」と、詳細情報を網羅したサブ冊子の「ESGデータブック」を発行していましたが、2冊の情報のすみ分けが曖昧なところもありました。そこで、統合報告書はあらゆるステークホルダに向けて、できるだけビジュアルを活用し、訴求力の高い重要コンテンツに特化。関連情報はESGデータブックの該当ページを記載し、2冊の役割を明確にしました。
B2Bの素材メーカーは、企業価値を表現しにくい業態。読者の理解をうながして心をつかむには、成長の軌跡をたどるのが効果的です。約85年の歴史のなかで、世の中の発展に貢献してきた事実を伝える歩みページを特集として掲載しました。また、最終製品を紹介するページでは、イラストを使って直観的に理解しやすい誌面を提案。時代の流れとともに幅広い分野で素材を提供してきたことを伝えました。
社史や各事業部のキーパーソンへのヒアリングから理解を深め、事業部の戦略やビジネスモデルについてもアドバンド側で原稿をまとめました。
担当者様からは、「自分たちでは考えられなかったアイデアを提案いただけた」とのお言葉をいただきました。
統合報告書は毎年発行するため、改訂はスタートに過ぎません。今後は、新たな経営計画の発表やGRIのガイドライン改訂もふまえ、さらなる改善に貢献します。

Type

統合報告書/ESGデータブック

Client

日油株式会社

Business Type

化学メーカー

Specification

A4横(297×210mm)
統合報告書78ページ/ESGデータブック101ページ
印刷(天綴じ)
インタラクティブPDF

#IR/CSR #統合報告書 #ユニバーサルデザイン #インタラクティブPDF #クール #長辺綴じ #マットニス 


表紙


判型をA4横にしたのは、“デジタルファースト”をめざして、PCやタブレット端末での閲覧を最適化するため。「インタラクティブPDF」を提案した。



歴史紹介ページ


現在の事業ドメインにつながった重要な出来事を中心に、巻頭特集として6ページを使って掲載。



最終製品紹介ページ


素材メーカーのため製品をイメージしにくいという課題があったが、読者が世の中で目にする最終製品をイラストにすることで、直観的に理解しやすい誌面にした。



事業戦略ページ


多角経営をわかりやすく伝えるため、「3つのセグメント」とこれに紐づく「7つの事業」の全体像を掲載。以降のページでは、事業別に整理して解説した。



章トビラ


現場の様子を撮影。力のある写真を使って事業の強みである「研究開発」「製造」をイメージさせるページにした。


一覧に戻る