コーポレートサイト

インターネットが情報収集の主軸となったいま、企業の情報発信において最も重要なメディアへと発展。
コーポレートサイト上で十分なコンテンツを提供できなければ、企業活動で大きな機会損失となります。
これは、商品購入の意思決定プロセスが複雑なB2B企業において、特に顕著です。 ここでは、反応をアップするヒント、リニューアルの際に気をつけておきたいポイントなどをお伝えします。

初めて訪問する「見込客」
に対象をしぼる

コーポレートサイトとは、企業の公式サイトを指し、お客様のほか、取引先やサプライヤー、就職希望者、上場企業の場合は株主・投資家など、あらゆるステークホルダーが訪問します。
そのため、コンテンツは、会社概要、製品・サービス情報、採用情報、ニュース&トピックス、IR情報などページ数が多く、企業規模が大きくなるほど、複雑な構成・階層になるのが普通です。

訪問するユーザーはいろいろで、探したい情報もバラバラ……。
そのため、ターゲットとなる対象者があいまいなまま、リニューアルに取り組むことが多くなります。
しかし、これではUI/UXやコンテンツの検討において、最適化を図ることができません。
そこで、ペルソナとして、「初めてコーポレートサイトを訪問する見込客」を想定します。

何らかの課題があって商品を検討する「見込客」は、あなたの会社にとって反応を得たいユーザー。
初めて訪問して、掲載された情報に満足し、問い合わせなどのコンバージョンが得られるなら、おそらくは、他のあらゆるステークホルダーにとっても、満足度が高い結果になるはずです。

B2B企業では、
売上アップに直結!

コーポレートサイトが売上アップに重要な理由には、大きく3つあります。

1点目は、ビジネスシーンにおいて、インターネットが情報収集の主軸になったことです。
たとえば、とある企業に何らかの課題があり、若手社員が上司から命令されて、これを解決できる製品・サービスをもっているサプライヤーを探さなければならないとします。
この若手社員が最初に手をつけるのは、まちがいなくインターネット検索です。
これは、効率化だけが理由ではなく、売り込まれることを嫌う気持ちの表れでもあります。

2点目に、低額なら即購入するB2Cとは異なり、B2Bではお客様が必ず訪問するからです。
購買の決定には複雑なプロセスを経る必要があるうえ、上司や決裁者の承認が必要。
そのため、製品・サービスの品質だけでなく、取引実績、資本金や従業員数、創業年数など基本データについても十分に検討しなければなりません。その際に目にするのがコーポレートサイトです。
そのため、ここで売り手が情報提供を怠れば、商談が発生しにくくなってしまいます。

3点目は、インターネット検索だけでなく、あらゆるタッチポイントの「起点」になるからです。
展示会やセミナーへの来場者、名刺交換した知人、プレスリリースで知り合いになった記者など、さまざまな接点において、会社に興味をもった方は必ず最初に訪問します。
「インターネットでは売れない」というB2B企業は、コーポレートサイトに課題があるケースがほとんどです。

■B2Bは必ずコーポレートサイトを訪問

残念なコーポレートサイトの特徴

お客様との接点を獲得できないケースには、大きく3つあります。その1つが、コンテンツ不足です。
B2Bは一般的に、商品自体の特長や強み、競合との明確なちがいがわかりにくいもの。
そのため、わかりやすく明文化した、十分な情報を提供することが必要です。
もし、商品という「モノ」にちがいがなければ、その商品まわりの「物語」がコンテンツになります。
商品開発への想い、原材料へのこだわり、創業者の苦労話など、「なぜ、この商品を売っているのか?」というWhyへの回答が、見込客の関心をあつめます。

2つ目は、つぎはぎが多いこと。たびたびページを追加したせいで動線や階層が複雑になると、訪問者を混乱させてしまい、直帰率を高める原因になってしまいます。
この問題は、少なくとも5~6年に1回、全面リニューアルすることで回避できます。

最後の3つ目に、更新の頻度が少ないことを挙げておきたいと思います。
Web上での情報発信の基本は、常に新鮮なコンテンツをタイムリーに提供することです。
そのため、コーポレートサイトは完成して終わりではなく、完成後の更新と運用を前提で考えるべきです。
初めて訪問する立場になれば、1年も2年も更新のないWebサイトを見たら、どう感じるでしょうか?
「やる気がない会社だな」と思われても仕方ありません。そのため、定期的な更新が必須です。
なお、内製化を図るには、CMS(Content Management System)を活用すると便利です。

UI/UXへの配慮と、
意外性の演出

訪問者にとって心地よい満足を感じてもらうには、UIやUXといった使い勝手の良さが欠かせません。
UI(ユーザーインターフェース)は、主にフォントやデザインなど視覚に関する部分で、UX(ユーザーエクスペリエンス)は、動線や検索性、操作性など行動に直結する機能を指します。
これらへの配慮がいい加減だと、長く回遊してもらうことはむずかしくなります。

さらに、UI/UXには、よりユニークな仕組みや、意外性のあるアクションが期待されるようになりました。
たとえば、スクロール時に背景とメインコンテンツとの視差効果により奥行き感を出すパララックス、文字や写真などに音や動きを与えるモーショングラフィックス、あるいは動画の活用など、リッチな表現手法により、ユーザーの没入感を演出することで、満足度を高めます。

商談の増加にむけた
意外な盲点

訪問した見込客が、「なるほど」と感心するだけでは、商談や売上にはつながりません。
そのため、ここでは「足跡」を残してもらう工夫が必要です。
B2Cの低額商品であれば購入がコンバージョンですが、B2Bでは見込客のリスト化がコンバージョンです。

これには、フォームを活用した、「問い合わせ」と「資料請求」という方法があります。
初めて訪問した見込客にとって、良く知らない相手に個人情報を入力するのは抵抗があるもの。
また、会社の赤裸々な内情をふくむ長文を入力するのも、手間がかかり敬遠されがちです。
そのため、最初のタッチポイントでは、「資料請求」のほうが反応を得られやすいというわけです。

資料請求者に対し、無料で送付するツールを「オファー」といいます。
魅力あるオファーを手にした見込客とは、商談にむけて動き出す可能性が高くなります。
このオファーを、私たちは「営業カタログ/パンフレット」と呼んでいて、リードナーチャリングに寄与します。

■反応率を高めるオファーの仕組み

まずは資料請求

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冊子のみどころ

商談の前に、商談が完了
理想の営業手法を手に入れる

インバウンドセールスにおける、コーポレートサイトの位置づけが良くわかります。充実したコンテンツと魅力的なオファーにより、Webからの問い合わせを増やす方法のヒントがいっぱいです。

長く滞在してもらうアイデアと
UXの高め方を解説

「見やすい」「情報を探しやすい」のは必須で、いまや動的な、かつ意外性のあるアクションが期待されます。コンテンツと表現の手法について、反応率の高め方を図版を交えながら解説します。

コンテンツ

02
はじめに
10
第1章
販促6つの基本 編
  • ①マーケティングとセールス
  • ②商品スペックと顧客メリット
  • ③お客様が知りたい2大コンテンツ
  • ④ウェブサイトはデジタル時代の「受け皿」
  • ⑤PULL型とPUSH型のちがい
  • ⑥B2Bの特徴と攻略法
26
第2章
戦略「販促の設計図」 編

事業活動を再定義する
基本的な考え方
商品/顧客を決める
「販促の設計図」をつくる
営業活動の流れ
顧客接点の手段

36
第3章
戦術「販促ツール」 編

ウェブと印刷物
セールスコピーライティングの重要性
ウェブの販促ツール
コーポレートサイト① 基本知識と全体像
コーポレートサイト② 改訂のヒント
Webマーケティング
かみの販促ツール
会社案内/営業カタログ
ニュースレター/広報誌
ダイレクトメール(郵送DM)

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アドバンドとは

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